車椅子の介助は、初めての方にとって「本当に安全に操作できるだろうか」と不安に感じるものです。しかし、基本操作の手順と安全確認のポイントを押さえれば、誰でも安心して介助できるようになります。
この記事では、車椅子を安全に使うための「3つのコツ」を、実際の場面に即してわかりやすく解説します。段差や坂道での操作方法、移乗時の注意点など、介助者が知っておくべき実践的なテクニックをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
初めての車椅子介助「安全に使えるか」不安はありませんか?

車椅子を初めて使う介助者の多くが、「操作を誤って転倒させてしまわないか」という不安を抱えています。たとえば、段差でつまずいたり、坂道でスピードが出すぎたり、移乗時にバランスを崩したりといった心配は尽きません。
実際、車椅子の介助にはブレーキの使い方、段差の乗り越え方、移乗時の手順など、知っておくべき基本的なポイントがいくつかあります。これらを理解していないと、ご本人だけでなく介助者自身も怪我をするリスクがあります。
しかし安心してください。車椅子の使い方は、正しい手順と安全確認のコツを押さえれば、決して難しいものではありません。この記事では、介助の現場で本当に役立つ実践的な方法を、場面ごとにわかりやすくご紹介していきます。
介助者必見!車椅子の使い方で安心するための「3つのコツ」

車椅子介助を安全に行うためには、3つの重要なポイントがあります。ここでは、事故を防ぐ基本操作、転倒させない移乗方法、そして段差や坂道での慌てない対応について、それぞれの概要をご紹介します。
コツ1:事故を防ぐ「基本操作」と「安全確認」
車椅子の基本操作では、ブレーキの確実なかけ方とフットレストの正しい扱いが最も重要です。たとえば、移乗時にブレーキをかけ忘れると、車椅子が動いて転倒の原因になります。また、押し方の基本として、声かけをしながらゆっくり進むことで、ご本人に安心感を与えることができます。操作前には必ず車椅子の状態を確認し、タイヤの空気圧や各部の不具合がないかチェックする習慣をつけましょう。
コツ2:転倒させない「移乗(乗り降り)」
移乗は車椅子介助の中で最も転倒リスクが高い場面です。ベッドや椅子から車椅子へ移る際には、必ずブレーキをかけ、フットレストを上げてから行います。具体的には、車椅子をベッドに対して斜め45度に配置し、ご本人の健側(力が入る方)を利用して安全に移乗します。介助者の立ち位置と支え方を正しく理解することで、お互いに負担の少ない移乗が実現できます。
コツ3:慌てない「場面別」の操作(段差・坂道)
外出時に最も不安を感じるのが、段差や坂道での操作です。段差を上がる時は前向きでも可能ですが、下る時は必ず後ろ向きで行います。坂道では、上る時は前向きで力強く、下る時は後ろ向きでゆっくりと進むのが基本です。特に坂道を下る際は、スピードが出すぎないようブレーキを適度に使うことが重要で、これが事故防止の鍵となります。
コツ1:まずはここから!車椅子の安全な基本操作
車椅子を安全に使うためには、まず基本的な操作方法をしっかり理解することが大切です。ここでは、介助の前に必ず確認すべき開き方と畳み方、ブレーキの使い方、フットレストの操作、そして押し方の基本について詳しく解説します。
介助の前に必ず確認!車椅子の開き方と畳み方
車椅子の開き方は、まず座面の両端を外側に押し広げることから始めます。この時、完全に開ききるまで力を入れることで、ロックが確実にかかり安定します。たとえば、中途半端に開いた状態で使用すると、座った際に突然畳まれて転倒する危険があります。
畳む時は、座面中央を持ち上げるようにして折りたたみます。フットレストを先に上げておくと、よりスムーズに畳めます。保管時は、壁に立てかける際に倒れないよう、安定した場所を選びましょう。
最重要!ブレーキの正しい使い方(駐車時と移乗時)
ブレーキは車椅子の安全において最も重要な装置です。駐車時や移乗時には、必ず左右両方のブレーキをしっかりとかけてください。ブレーキレバーを前方に押し込むことで、後輪が固定されます。
ブレーキが効いているか確認する習慣をつけることが大切です。具体的には、ブレーキをかけた後に車椅子を軽く前後に揺らして、動かないことを確認します。片方だけのブレーキでは不十分で、車椅子が斜めに動いて転倒の原因となります。
移乗時に必須!フットレスト(足置き)の操作方法
フットレストは、移乗時に必ず上げるか外す必要があります。これを忘れると、ご本人の足がフットレストに引っかかり、転倒やつまずきの原因になります。
フットレストの操作は、横に回転させて上げるタイプと、完全に取り外すタイプがあります。たとえば、移乗前にはフットレストを上げ、移乗後は下ろして足を乗せるという一連の流れを習慣化しましょう。足がしっかりフットレストに乗っていることを確認することで、足の引きずりや巻き込みを防げます。
介助者が意識すべき「押し方」の基本(声かけ・視界確保)
車椅子を押す時は、「動きますよ」「右に曲がります」といった声かけを必ず行います。これにより、ご本人は心の準備ができ、安心感が生まれます。
押す速度は、歩く速さよりも少しゆっくりめを心がけます。具体的には、介助者の視界がご本人の頭で遮られないよう、少し横から前方を確認しながら進みます。また、方向転換時は急ハンドルを避け、ゆっくりと大きな弧を描くように曲がることで、ご本人が不安を感じることなく移動できます。
コツ2:ベッドや椅子へ 安全な「移乗」の介助方法
移乗は車椅子介助の中で最も注意が必要な場面です。ここでは、移乗前の準備から、ベッドと車椅子の間を安全に移動する具体的な手順まで、転倒を防ぐための実践的な方法を詳しく解説します。
移乗介助の前に必ず行う3つの準備(ブレーキ・フットレスト等)
移乗を安全に行うには、事前準備が最も重要です。まず第一に、車椅子のブレーキを左右ともしっかりかけます。次に、フットレストを上げるか取り外します。そして第三に、車椅子をベッドや椅子に対して斜め45度の角度で配置します。
この3つの準備を怠ると、移乗中に車椅子が動いたり、足がフットレストに引っかかったりして、転倒の危険性が高まります。たとえば、ご本人の健側(力が入る方)に車椅子を配置することで、自力での移動がしやすくなり、介助者の負担も軽減されます。
ベッドから車椅子へ乗り移る手順
ベッドから車椅子への移乗では、まずご本人にベッドの端に座ってもらいます。この時、両足がしっかり床についていることを確認します。次に、介助者はご本人の脇の下や腰をしっかり支え、立ち上がりを補助します。
立ち上がった後、体の向きを変えながら車椅子の方向へ誘導します。具体的には、小刻みに足を動かしながら回転し、車椅子の座面が膝の裏に触れる位置まで移動します。最後に、ゆっくりと腰を下ろし、深く座り直してから、フットレストに足を乗せます。急がずに一つ一つの動作を確実に行うことが大切です。
車椅子からベッド(椅子・ポータブルトイレ)へ移る手順
車椅子からベッドへの移乗も、基本的な流れは同じです。まずブレーキをかけ、フットレストを上げ、ベッドに対して斜め45度に車椅子を配置します。ご本人に前かがみの姿勢になってもらい、立ち上がりを補助します。
立ち上がった後、体を回転させながらベッドの方へ誘導し、ベッドの端が膝の裏に触れる位置まで移動します。そこからゆっくりと腰を下ろし、必要に応じて奥まで座り直します。ポータブルトイレへの移乗も同様の手順で行いますが、便座の位置と高さを事前に確認しておくことが重要です。
コツ3:外出時の不安を解消!「段差」と「坂道」の安心な介助術
外出時に最も不安を感じるのが、段差や坂道での車椅子操作です。ここでは、それぞれの場面での安全な介助方法について、前向き・後ろ向きの違いや注意すべきポイントを具体的に解説します。
段差を安全に上がる方法(前向き・後ろ向き)
段差を上がる時は、前向きでも後ろ向きでも可能ですが、前向きの方が一般的です。前向きで上がる場合、まずティッピングレバー(車椅子後方の足で踏む部分)を踏んで前輪を浮かせ、段差の上に乗せます。その後、後輪を段差に押し当てながら、力強く前方へ押し上げます。
後ろ向きで上がる方法もあります。この場合、車椅子を後ろ向きにして段差に近づけ、後輪から段差に乗せていきます。たとえば、段差が高い場合や介助者の力に自信がない時は、後ろ向きの方が安全で確実です。
段差を安全に下りる方法(必ず後ろ向きで)
段差を下りる時は、必ず後ろ向きで行います。前向きで下りると、前輪が段差に引っかかり、ご本人が前に放り出される危険があります。
後ろ向きで下りる手順は、まず車椅子を段差に対して後ろ向きに配置します。次に、後輪をゆっくりと段差から下ろし、車椅子が安定したら前輪を下ろします。「下りますよ」と声をかけながら、ゆっくりと確実に操作することで、ご本人の不安を軽減できます。
坂道を上る時のポイント
坂道を上る時は、前向きで進みます。やや前かがみの姿勢で、しっかりと押し上げることがポイントです。急な坂道では、途中で休憩を入れながら、無理のないペースで上ります。
この時、ブレーキを使って停止する場合は、必ず両方のブレーキをしっかりかけることが重要です。片方だけでは車椅子が斜めに動き、転倒の危険があります。たとえば、長い坂道では介助者の疲労も考慮し、適度に休憩を取りながら安全第一で進みましょう。
最も注意が必要な「坂道を下る」時の安全な操作方法
坂道を下る時が、車椅子介助で最も注意が必要な場面です。必ず後ろ向きで、介助者が下側に立って進みます。この姿勢により、万が一車椅子が加速しても、介助者が支えることができます。
下りる速度は、ゆっくりと一定のペースを保つことが大切です。急ブレーキは避け、ハンドルをしっかり握りながら体重をかけて速度を調整します。たとえば、「これから下りますので、ゆっくり進みますね」と声をかけることで、ご本人も心の準備ができ、安心して移動できます。
車椅子の使い方や選び方に迷ったら「レンタル」がおすすめです
車椅子を初めて使う方や、どの種類が適しているか迷っている方には、レンタルサービスの利用が最適です。ここでは、専門プランナーによるサポート、個別の状態に合わせた選定、そして清潔で安心な用具の提供について、フランスベッド「介護レンタル.com」のサービスをご紹介します。
「介護レンタル.com」なら専門プランナーが使い方を丁寧にご説明
フランスベッドの「介護レンタル.com」では、福祉用具専門の資格を持ったプランナーがご自宅まで商品をお届けします。お届け時には、車椅子の開き方、ブレーキの使い方、移乗時の注意点など、実際に使いながら丁寧に説明してもらえます。
たとえば、初めて車椅子を使う方でも、プランナーが実演を交えて指導するため、安心して介助を始められます。また、使用中に疑問や不安が生じた場合も、電話やメールでいつでも相談できるサポート体制が整っています。
使う方の状態や介助環境に合った車椅子を選べます
車椅子には、自走用、介助用、電動タイプなど様々な種類があり、ご本人の身体状態や介助環境によって最適なタイプが異なります。介護レンタル.comでは、プランナーが実際の使用環境を確認しながら、最も適した車椅子を提案してくれます。
シルバーマーク取得済みで清潔・安心な用具をお届け
フランスベッドは、一般社団法人シルバーサービス振興会が定める福祉用具の消毒工程管理の認定(シルバーマーク)を取得しています。これは、消毒・洗浄の品質が厳しい基準をクリアしている証です。
レンタル品は、返却後に専門の工程で丁寧に洗浄・消毒され、菌やウイルスの除菌対策も徹底されています。そのため、初めて使う方でも衛生面で安心してご利用いただけます。清潔で安全な用具をお届けすることで、介助者もご本人も快適に使い続けられます。
介助も安心な車椅子をお探しの方へ
車椅子の使い方を理解した後は、実際にご自身に合った車椅子を選ぶことが大切です。ここでは、介護レンタル.comで提供している車椅子の種類、段差解消用品、そして専門家への相談方法についてご案内します。
レンタル車椅子(介助用・自走用)の商品一覧

介護レンタル.comでは、介助用車椅子と自走用車椅子の両方を豊富に取り揃えています。介助用は介助者が押すことを前提とした設計で、自走用はご本人が自分で操作できるタイプです。
商品には、「軽量スリムで小回りが効くタイプ」「骨盤が安定する3Dシートタイプ」「幅狭で低床フレームのタイプ」など、様々な特徴を持つ車椅子があります。たとえば、自走用車椅子テッタラは4つの基本性能を備え、初めての方でも使いやすい人気商品です。
詳しい商品一覧や料金については、介護レンタル.comのウェブサイトをご覧いただくか、カタログをご請求ください。
段差の不安を解消する「段差解消・移乗」用品

車椅子での外出時に段差が不安な方には、段差解消用品や移乗用品の併用がおすすめです。介護レンタル.comでは、スロープや移乗ボードなど、段差や移乗の負担を軽減する用具も取り扱っています。
これらの用品を組み合わせることで、自宅内の小さな段差から玄関の大きな段差まで、安全に移動できる環境を整えられます。プランナーが実際の環境を確認しながら、最適な組み合わせを提案してくれるため、無駄なく効果的に導入できます。
まずは専門家に相談したい(お電話・メール)
車椅子選びや使い方について、まずは専門家に相談したいという方は、お電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。フリーダイヤル0120-083-413では、固定電話からは最寄りの営業所へ、携帯電話からは地域の代表窓口へつながります。(一部、音声ガイダンス導入している地域もございます。)
メールでのお問い合わせも受け付けており、商品やサービスに関する質問に丁寧にお答えしています。また、無料カタログの請求も可能ですので、じっくりと商品を比較検討したい方はぜひご利用ください。全国の営業所から、最短翌日でお届けできる体制も整っています(地域や商品によって異なります)。
まとめ:車椅子の使い方のコツを押さえて安全で安心な毎日を
車椅子の介助は、基本操作を理解し、安全確認を習慣化することで、誰でも安心して行えるようになります。この記事でご紹介した3つのコツ、「基本操作と安全確認」「安全な移乗方法」「段差・坂道での介助術」を実践することで、転倒や事故のリスクを大きく減らせます。
特に重要なのは、ブレーキの確実な使用、移乗前の準備の徹底、そして段差や坂道での正しい向きと速度調整です。これらを一つ一つ丁寧に行い、常に声かけをしながら進めることで、ご本人に安心感を与え、介助者自身も余裕を持って対応できます。
安全な車椅子介助のコツを身につけて、ご本人も介助者も安心して過ごせる毎日を実現しましょう。






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